お米選びの答え
コラム2026.02.04

今まで幾度となく、「Aというお米とBというお米、どちらが美味しいですか」と聞かれてきましたが、正直なところ、米屋であっても非常に回答が難しい質問だと感じています。
炊き方や水加減、電気炊飯かガス炊きかといった点はもちろんのこと、何合炊ける炊飯器でどの程度の量を炊くのか、いつ食べるのか、冷凍を前提とするのか、使用する水は水道水なのか、どのような料理に使うのか、あるいは保温したまま数時間後に食べるのかなど、条件は非常に多岐にわたります。
しかし、そこまで細かくお聞きしたとしても、必ずしもその条件に最適なお米を特定できるわけではないというのが実情です。
そもそも「普通に食べる」とは何か、その「普通」の定義自体も曖昧ではありますが、私はお客様には「一般的な食べ方であれば、私はこちらの方が美味しいと感じます」といった形でお答えするようにしています。
ただ、それで選んだお米であっても、季節や保管方法によって水分含有率は変わりますし、いつまでに食べ切るのかによっても味わいは大きく変化します。
さらに突き詰めれば、分かりやすく「新潟県産コシヒカリ」と指定したとしても、田んぼが違えば味は異なりますし、どの農家さんが栽培したかによっても、品質や味には大きな差が出ます。
結論として、オールマイティなお米という意味ではコシヒカリが挙げられますが、細かく突き詰めていくと要素があまりにも多く、一概に「これが一番美味しい」と言い切るのは非常に難しい、というのが正直なところです。
